関係会社とのコミュニケーション
2024.11.14
環境
2024.11.14
環境
サステナビリティ推進室 環境分科会では、環境に関する課題をグループ全体として解決してくための取り組みとして、関係会社とのコミュニケーションを行っています。同分科会員より、これまでの取り組みを紹介します。
目次
当社のグループ会社であり、上白糖やグラニュ糖といった天然由来の砂糖を製造している、関門製糖株式会社のサステナビリティプロジェクトチームの皆さんとディスカッションを行いました。
関門製糖株式会社は、2021年にサステナビリティプロジェクトチームを発足し、「関門製糖は、100年先も子どもに誇れるお砂糖づくりを通じて、社会と地域に愛され続けます。」というミッションステートメントのもと、SDGsに関するさまざまな活動を行っている地域(北九州市門司区)に密着した歴史ある製糖会社です。
当ディスカッションでは、関門製糖株式会社が特に力を入れているCO2削減や水資源の有効活用といったテーマをはじめ、廃棄物削減やDX推進など、「環境」を中心としたさまざまなテーマで真剣に意見や情報を交わしました。
当社グループのDM三井製糖株式会社では、2024年度より生産拠点のひとつである神戸工場にて太陽光パネルによる発電を開始する予定となっています。その他、工場で電力会社などから購入している電力についても化石燃料由来のものから非化石燃料由来のものへの切り替えを開始しています。こうした当社のグループ会社の取り組みを参考にしつつ、製造プロセスの改善など、関門製糖株式会社が現在取り組んでいることや今後取り組もうとしている内容や課題について議論を交わしました。
また、CO2排出量の削減は当然のことながら、算定精度の向上についても、サプライチェーン全体でCO2排出量を把握した上でCO2排出量を削減していくことが肝心であるという共通認識の下、グループとして協力して取り組んでいくことを確認しました。
当社グループの主要事業である砂糖製造に関し、グループ内で取り組みの内容や課題を共有できることは、複数の砂糖製造工場を有する当社グループならではの強みです。今後もこの強みを生かしグループ一丸となり、「環境に寄りそう」「幸せのちから」になる企業を目指していきます。
関係会社とのコミュニケーションとして二日間にわたり、当社のグループ会社である北海道糖業株式会社の皆さんとディスカッション、伊達市にある道南製糖所への訪問を行いました。
北海道糖業株式会社はビート糖の製造や農耕器具・肥料の販売、バイオ分野の受託生産を行っており、北海道の方々と密接な繋がりを持った歴史ある企業です。北海道の気候にあったてん菜を原料とした砂糖製造で国内産糖の安定供給に貢献しています。
1日目は、北海道糖業株式会社のサステナビリティに関連する業務に携わる方々とサステナビリティ全般に関するディスカッションを行いました。北海道の気候・畑作の変化から人事制度やサステナビリティ推進の組織体制など様々な話題で意見や情報を交わすことができ、有意義な場となりました。
「環境」に関しては、以前訪問した関門製糖株式会社と同じく、サプライチェーン全体でCO2排出量を把握した上でCO2排出量を削減していくことが肝心であるという共通認識の下、 グループとして協力して取り組んでいくことを確認しました。
2日目は、伊達市に位置する道南製糖所の訪問を行いました。同製糖所では、道内6振興局(後志、檜山、渡島、胆振、石狩、日高)という広範囲から原料であるてん菜を集荷しています。てん菜が工場に搬入されてから、砂糖になるまでの一連の流れ(ビート糖製造工程)を確認しつつ、ボイラー、排水処理場、廃棄物置き場等、重要課題達成に向けて重要となる部分について、重点的に意見を交わしました。
道南製糖所の特色とそれに付随する課題について実際に見ることができ、当社グループが取り組んでいくべき内容が明確化した訪問となりました。今後も培ってきたノウハウを共有し、グループ一丸となって「環境に寄りそう」「幸せのちから」になる企業を目指していきます。
サステナビリティの啓発活動の一環として三日間にわたり、当社のグループ会社である北海道糖業株式会社の皆さんとディスカッションすべく、北海道北見市にある北見製糖所と札幌本社を訪問しました。
北見製糖所は北海道東部の北見市に位置し、てん菜を原料とした高品質のビート糖の製造と、微生物の培養技術と製糖で培われた精製技術を駆使したバイオ事業、および農機具・肥料の開発販売を通したてん菜農家への技術支援を行っています。
『北海道の恵みから 笑顔あふれる未来を あなたへ』
(北海道糖業 企業理念)
札幌本社と北見製糖所の2か所で、当社グループのサステナビリティに対する取り組みや昨今の環境問題についてご説明し、その後サステナビリティ全般に関するディスカッションを実施しました。バイオ、原料、製造、総務、人事、法務といった様々な部署の方々に幅広くご参加いただき、北海道糖業における課題や廃棄物、気候変動などの環境問題を中心に意見を交わしました。ディスカッションを通じて、てん菜の葉を緑肥として畑で再利用することや、ビートパルプ(糖分抽出後のしぼりかす)を飼料として再利用するなど、原料を余すことなく活用し、環境に寄り添いながら製糖を行ってきたことが分かりました。しかしその一方で、昨今の気候変動に伴う北海道の自然環境や情報開示および規制などにまつわる社会的要請が確実に変化していることも認識しました。
北見製糖所では、てん菜の圃場(ほじょう)の訪問と工場見学も行いました。まず圃場では、北見市の雄大な自然の中で育まれるてん菜の様子を視察しました。てん菜は寒冷地での栽培に適した作物であり、深刻化する地球温暖化の影響を無視することはできません。北海道糖業では地球温暖化の影響を受けにくい品種を選定し、野生生物と巧みに共生しながら栽培を行い、てん菜の安定供給に努めていることが分かりました。工場見学では、工場の各設備について間近で見学し、ボイラー、排水処理場、廃棄物置き場等、サステナビリティ課題解決に向けて鍵となる部分について重点的に意見を交わしました。
北海道糖業は自然と調和し、環境に寄り添いながら生産を行い、サステナビリティに取り組んでいます。今回の訪問では北見製糖所、札幌本社におけるコミュニケーションを通して、それぞれに浮かび上がってきた課題や互いのサステナビリティに対する認識について確認し、サステナビリティに対する志を共有することができました。サステナビリティ推進室は今後もグループ会社とのコミュニケーションを継続し、「環境に寄りそう」「幸せのちからになる」企業を目指していきます。
サステナビリティ